2016年8月21日日曜日

82日目:8月の蝉

8月も下旬に入るが、残暑の厳しい日が続く。
雨はゲリラ以外に降る様子もない。

「ミーン、ミーン、ミンミンミン・・・」
「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ、ツクツクボーシ・・・」
「カナカナカナカナカナカナ・・・」

こういった蝉の鳴き声も減って行き、真夏の終焉を予感させるも、暑い事に変わりはない。


古屋の畳。
真剣な面持ちで話を進める妻。
話す相手は叔父と叔母。

何を話していたのだろう。
私にはわからない。

そんな空気の中に横槍を入れる奴がいた。

「もー、無視。もー、無視。もー、無視。もー、無視・・・」

蝉か?

妻は声の発生源が分かっていた。
でも、これを制する事は出来なかった。

「もー、無視。もー、無視。もー、無視。もー、無視・・・」

5日目の蝉の様に激しく鳴く正体は・・・?

私。
だったらしい。


妻は我に返り、幻想から抜け出した。
全ては妻の夢だった。

私は激しくいびきをかいて寝ていたという。
妻の隣で、これまたいびきをかいて寝るムスメ。

「スーピー。スーピー。スーピー。スーピー。・・・」

鼻が詰まって音が鳴っていたという。


また古屋の畳。
そして真剣な面持ちで話を進める妻。
やはり話す相手は叔父と叔母。

何を話していたのだろう。
私にはわからない。

そんな空気の中に横槍を入れる奴がまたいた。

「もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー・・・」

新種の蝉か?

妻は声の発生源を勿論分かっていた。
でも、これをやはり制する事は出来なかった。

「もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー・・・」

5日目の新種の蝉は激しく鳴く。
この正体は・・・?

私とムスメだ。


妻は2度も同じ夢を見たらしい。
しかも2度目は、私とムスメの訳の分からない共演だったと。

「もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー。もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー・・・」

「なんじゃそりゃ?」
私とムスメ声を揃えてツッコム。

「わかんないよ!寝てるとこ邪魔すんな!」

(知らんがな・・・)


「もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー。もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー・・・」

こんな新種の鳴き声の蝉を見かけたらご一報ください。
ぜひ見たい。

リズミカルすぎるだろ!

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