雨はゲリラ以外に降る様子もない。
「ミーン、ミーン、ミンミンミン・・・」
「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ、ツクツクボーシ・・・」
「カナカナカナカナカナカナ・・・」
こういった蝉の鳴き声も減って行き、真夏の終焉を予感させるも、暑い事に変わりはない。
古屋の畳。
真剣な面持ちで話を進める妻。
話す相手は叔父と叔母。
何を話していたのだろう。
私にはわからない。
そんな空気の中に横槍を入れる奴がいた。
「もー、無視。もー、無視。もー、無視。もー、無視・・・」
蝉か?
妻は声の発生源が分かっていた。
でも、これを制する事は出来なかった。
「もー、無視。もー、無視。もー、無視。もー、無視・・・」
5日目の蝉の様に激しく鳴く正体は・・・?
私。
だったらしい。
妻は我に返り、幻想から抜け出した。
全ては妻の夢だった。
私は激しくいびきをかいて寝ていたという。
妻の隣で、これまたいびきをかいて寝るムスメ。
「スーピー。スーピー。スーピー。スーピー。・・・」
鼻が詰まって音が鳴っていたという。
また古屋の畳。
そして真剣な面持ちで話を進める妻。
やはり話す相手は叔父と叔母。
何を話していたのだろう。
私にはわからない。
そんな空気の中に横槍を入れる奴がまたいた。
「もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー・・・」
新種の蝉か?
妻は声の発生源を勿論分かっていた。
でも、これをやはり制する事は出来なかった。
「もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー・・・」
5日目の新種の蝉は激しく鳴く。
この正体は・・・?
私とムスメだ。
妻は2度も同じ夢を見たらしい。
しかも2度目は、私とムスメの訳の分からない共演だったと。
「もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー。もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー・・・」
「なんじゃそりゃ?」
私とムスメ声を揃えてツッコム。
「わかんないよ!寝てるとこ邪魔すんな!」
(知らんがな・・・)
「もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー。もー、無視。スーピー。もー、無視。もー、無視。スーピー・・・」
こんな新種の鳴き声の蝉を見かけたらご一報ください。
ぜひ見たい。
リズミカルすぎるだろ!
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