2016年9月29日木曜日

121日目:face to 玄関

ヒトコトワド(「一言ワード」の略)。

玄関が綺麗な状態を褒めたら誰でも喜びます。

特に思い入れのある物とか指し示すと大いに。
心理学を少しでも勉強してれば、大体の配置で分かるはずです。
どれが一番大事なのか。
どれを一番見せたいのか。
どれに気付いてほしいのか。
そこに気付くか気づかないかで、自分の性格が出ます。


契約を頂きにお客さん宅へ。
今年70歳の元気なおじ様。


玄関を入った瞬間。

「マンドリン?ですか?」

玄関にマンドリンが飾ってあった。
初めて来た家なのに、マンドリンで思わず声が出てしまった。
初マンドリン。

マンドリンに限らず、ヴァイオリン、クラシックギター、三角形バラライカも。

「マギ」の魔法みたいな名前のバラライカ。
三角形バラライカなんて名前、初めて聞いたし、初めて見たよ。
ボディーは三角形、3本弦という一風変わった楽器。
ロシアの民族楽器だと言う。

おじ様のハートに火をつけてしまった。


おじ様。
若き頃、プロのミュージシャンだったらしい。

美空ひばりさんや、いしだあゆみさん、水前寺清子さんら、当時、歌謡曲全盛期のバックバンドを任されていた。
と。
武道館でも演奏した。
と。
同期の70代のおじ様が、今でもテレビで歌謡ショーなどのバックバンドをやっている。
と。
ギターやら置き場がなくて困っている。
と。
今でも週に2、3回家で弾き語る。
と。

私のハートにも火が付いた。


すげー。

マジもんだぁ。

ボケるボケるって自分で言ってても、この人ボケないよ~。

どんだけ指を動かせるんだよ~。


仕事はさておき、語る事2時間。

ありがたく、
当時、スタジオでレコーディングしたレコード達をを、自分でスマホにダウンロードし、おじ様専用のミュージックフォルダーを聞かせてもらった。

ザ・昭和。
ザ・歌謡曲。

「ここのパートが私です」

ポカーン・・・
すげー・・・

完全に長居してしまった。


「よく楽器に気付きましたね。数年来気づかれなかったのに」

トーシロ営業の私でも気づくから。

こう、
「これが私の生きた証だ」
という逸品を玄関に飾られると、どうしても気になって言葉に出る。
そう思わせる何かを感じてしまう。

玄関は、家の、主家の顔なんだな。
と、思った今日の訪問。

素敵な出会いでした。

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