2016年9月16日金曜日

108日目:ペットボトル1本

抗がん剤で有名な「TS-1」。

説明までに。
ティーエスワンは胃癌をはじめとして、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌に効能を有し、その有効性及び利便性から広く使用されているフッ化ピリミジン系の抗悪性腫瘍剤。

副作用は単独投与で約90%弱。

主な副作用はめまい、吐き気、嘔吐、下痢、口内炎、食欲不振、味覚障害等。


上司のがん治療の方針が固まった。
それが、この「TS-1」の単独投与。

代理店として、「抗がん剤特約」のつけて支払いの事例がない。
今ではよく見る特約だと思うけど、この「抗がん剤特約」はここ数年で、出てきた商品だという。
それに、意外と高いから付けたがらないお客さんも多い。
だから、みんなで調べて保険自体のメリット、デメリットを検証していった。


「TS-1」。
人によるけど、上司の場合、月2.3万円。
錠数は少ない方。
癌ステージ3-A。

癌ステージ3は、リンパまで癌細胞が進行している。
その中で「A」はリンパに1個見られる。
「B」になると4個以上。
だといわれる。

癌ステージ2はリンパまで進んでない状況。

リンパまで癌細胞が進んでいるけど、まだ軽度。
転移の可能性は0ではないけど、低い。
と考えた方がいい。

体重、ステージで薬剤の錠数が決まる。

服用期間は様子見で半年。

薬の配布は月に1度。
計算してみた結果、毎月診察込みで4万ほど。
半年で24万の損失は確定。
仕事ができない期間も出てくる。

医療費限度額証明を使った物の、手術を合わせ、術前の診断から諭吉さんが、桃鉄のボンビーにやられたが如く、ぶっ飛んで行くらしい。


こえ~。
「私1人で、子供3人を全員東大へ行かせた。1人1000万以上かかった」
と豪語するだけの根性がすごい。

というか、そんなに金銭が回るなと思った。

給料はみんなが思ってるより少ない。
代理店の給料は手取り10数万の世界。
18も越えない。
ほんとに少ないのよ。

それなのに、どうして生活できるかと不思議になる。

そういう不思議を解決してくれるのがプランニング。


私も含め、給料を貯蓄だけで済ませるはずがない。
計画的な貯蓄は当たり前。
プラス、投資や年金アップ、保険でカバーして収入以上の所得を得るのが、この業界の面白いところ。
損な話は切り捨てて、得な話を取っていく。
それなりの知識も必要となるけど。
それを実体験、またはお客さんから聞く話を聞いて、自分達の生きる知恵として蓄えて実行。
生活の保障としての話題を提供するのが代理店の仕事。

最後、決めるのは自分だから。

最終的に、
「ありがとう。助かった」
と言われるのが凄く嬉しい仕事でもある。


保険ってなんだろ?
よくわかんないけどかけてる。

そういう人たくさん居る。

ずばり言う。
デメリット。

保険は博打に近い。
深夜帯のテレビショッピングに近い。
当たらなければ、いくら税金対策と言ってもそれ以上に損するだけ。

でも、働いて数ヶ月だけど「大丈夫だから」という人に限って、入院したり事故ることに気付く。
どうしようもない。

前も書いたけど、可能性は0じゃない限り有り得る。
最近、100年に1度のゲリラ豪雨とかあるでしょ。
100年よ。
3675日よ。
そのうちの1に当たって、家がなくなった。
保険かけてなかった。

あぁ、可哀想に。
地形考えようよ。
1日、ペットボトル1本我慢すれば保障されたのに。


メリット。
上司は自分の保険金請求で必死。
ペットボトル1本以下の金額を我慢した結果の今。
総支払い以上の金銭を受け取ろうとしている。
死亡保険金の保険料免除とか、羨ましすぎる。


時代背景からして、容易く死ねない今。
70歳以上の医療費負担も1割で済まなくなるであろう将来。
それなのに、どうしても長生きしてしまう。

アメリカでの保険会社は国家公務員レベル。
近々、日本でもそういう取り組みをしていこうと話が進んでいるらしい。
しっかり費用対効果、個人のバランスを考える専門職としてのプランナーの需要は多い。

嘘八丁並べる人もいたりするからねぇ。

あぁ、やだやだ。
紛い物にはされたくないわ。

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