2016年9月10日土曜日

102日目:フィーマ(?)

「ぼくのなまえは、フィーマ。みんなをあめからまもるのがすきなんだ」

昨夜11時過ぎ。
何かを工作をしていたムスメ。
ちょっと聞いてみただけが・・・

一連の流れを一気に書きます。

かなりぶっ飛んだ話なので、閲覧注意。


「これ、なに作ってるの?」
「えっとね、これをこうしてっと・・・」
「あぁ、イカね」
「ちがう!」
「じゃぁ、タコ」
「ちがう!」
「はぁ?だったらクラゲ」
「ちーがーう!」
「どこに住んでるの?」
「うみ」
「海は塩辛いよ。海に住めて川や湖に住めない動物もいるし反対もいる。こいつは川にも住めるの?」
「かわとみずうみだけ」
「じゃぁ、うみはダメってことね」
「そう!」
「魚類?」
「動物!」
「マジか!?人とかと同じ作りなんだ」
「そう!」
「で、名前は?」
「んー、フィーマ」
「は?」
「フィーマ」
「何それ?」
「ぼくのなまえは、フィーマ。みんなをあめからまもるのがすきなんだ」


「はぁ。どうやって守るの?」
「まずは、移動するときは頭を下にして川とか湖を歩くの」
「いや、歩けないでしょ。足届かないし。頭いたいでしょ」
「足じゃないよ。手だよ。こう、ぴょーんぴょーんって歩くの」
「ほう。で、どうやって雨から守ってくれるの」
「こうやって、ビューンって飛んできて頭に座るの」
「座る?頭から?」
「いや、顔をちゃんとした向きに合わせて座るの」
「へぇ。で、どうやって雨から守るの?」
「フィーマの体から針が出てきて、頭に刺さるの」
「いや、普通に痛いって」
「痛くないよ。刺すっていうか、ちょっと当たるみたいな」
「で、雨は?」
「針を頭に刺したら、バリアを張ってくれるの」
「ほぉ。でも今は雨が降ってないから、別にいらないけど。ってか、みんなフィーマを頭に乗せるの?」
「そうだよ」
「けっこう恥ずかしくない?」
「流行るから大丈夫。でね、ほら、今度は足に座ってるでしょ」
「だねぇ」
「遊んでほしいらしいよ」
「いや、今遊びたくないし」
「今度は。ほら、手に来たでしょ」
「あぁ」
「寝たいんだってさ」
「手の上で寝られても困るから、今はいらないや」


「ってかさ、フィーマは何で出来てるの?スライムみたいなぷにぷにしたやつ」
「ちがうよ!硬いの!」
「鉄ぐらい?」
「そう!」
「いや、そんなん、雨が降ったときに毎度の事頭に降ってこられたら、ガツーンなって頭痛いわ」
「そんなんならないよ。やさしいから」
「やさしさで、ガツーンは解決できないって」
「こう、ふわって座るの」
「でも鉄でしょ。重いって」
「重くないよ。浮いてるみたいに座るから」
「へぇ~。でもさ、雨降ったらさ、どうやったら来るの?」
「名前を呼ぶの」
「フィーマって?」
「そう!」
「じゃぁ、今、雨が降ってるとして、『あぁ、雨だな・・・フィーマ・・・』こんな感じ?」
「ちがうちがうちがう」
「はぁ・・・?だったら「あぁ、雨だな・・・フィーマーーー』みたいな?」
「だいたいそんな感じ。川の近くとかだったら、フィーマが見てるから、勝手に飛んできて頭に座るけど」
「見られてるのかよ。けっこう怖いわ。覚えてて、雨が降ったときは川の水が増えるかもしれないから、川に近寄らない事」
「わかった」
「で、雨が降ったとき、人は川の近くいません。湖の近くにもいません。雨がうるさくて音があまり聞こえません。さぁ、どうする?」
「こうやって」

ムスメは、手を口に添えて、下を向き一息溜める。
後に、瞬の動作で天を見上げながら、
「『フィーーーーマーーーーー!!!!』って叫ぶの」
乱れる髪。
キマった。

超究極魔法「アルテマ」だ。


夜中の0時前。
ムスメの高音域の声が家中を反響して外へ飛んでいく。

「フィーマはね、やさしいんだよ」
「どういうところが?」
「汗をかいたら吸ってくれるの」
「へぇ。でもタオルがあるからいいよ」
「よくないよ。汗をすって、汗を頭からいれてくれるの」
「ちょっと待って。汗って体の中でいらなくなった物が混じってるんだよ。まぁ汚れてるんだよ。そんな汚れた物をまた体に入れられたら、パパの体の中が汚れるよ」
「そのままいれないよ。フィーマが体の中で汚れをとって、綺麗な汗をパパに入れてくれるの」
「んー。便利なのかな~。でも、ほら。フィーマの体の中が汚れるよ」
「大丈夫。ビューンって川にいって、川に捨てるから」
「いや、川が汚れてるし」
「大丈夫。川もそんなによごれないから」
「なんで?」
「フィーマが魔法で川を綺麗にするから」
「あぁ。最終的に魔法ね」
「でね、パパお仕事でパソコンするでしょ?」
「あぁ。確かにするけど」
「『フィーーーーマーーーーー!!!!』って呼べば、フィーマが変わりにパソコンしてくれるよ」
「結構声張るね。そしたら働かなくていいね」
「でしょ。でね、この子。男の子なんだよ」
「目がキュウベェみたい」
「ちがうよ。キュウベェは目が全部赤じゃん」
「いや、同じだと思うけど」
「でね、女の子は目がピンクなの」
「わかりにくっ」
「二人で飛んで来たときはもっといい事が起きるんだよ」
「いや、頭に二人もくっついてたら邪魔だわ」
「大丈夫、やさしいから」


バファリン並の「やさしさ」でラストを片付けられた。
まぁ、それも有りかと。

妻は話についていけず、途中で寝落ち。

二人だけの空想世界に浸った昨夜。
深夜帯のくだらない話はツボに嵌る。
一問一答形式で質問攻めにしてみたが、全部答えたムスメの想像力は、さすが血筋だと思った。

そして、今。
また何かを作成中。
フィーマの女の子か・・・

やっぱり二人飛んで来られると邪魔としか思えない。
「邪魔」を「やさしさ」以外で片付けられた時、褒めてみよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿