赤いペンを持ち絵を描き始める。
台形。
台形の下に横長の楕円形が、合体。
(うーん・・・あ~・・・はいはいはいはい。)
チラチラ。
ニタニタ。
しながらこちらを伺っている。
(パパいい?ここ?これして、あれしていい?)
完全にこれはアレを描く為のアイコンタクト。
(いいよ。うん。そこ。そこから伸ばしちゃえ!)
頷きながら目で送り返す。
ムスメの右手が走り始めた。
台形から長方形の細長い長筒が1本。
長筒の先には内側に四角形、外側には円を描く。
「そこのディテール細かっ」
思わずツッコんだ。
「でもなぁ~。ここの足元の所は、転輪とか支持輪とかさぁ。小さな三角形でキャタピラ(履帯)が並んでたでしょ?」
「あ~はいはいはいはい」
また赤ペンを走らせ始めた、赤ペン先生(ムスメ)。
完成して見せに来る。
「パパ~、どう~?」
「これって、ジャーマングレイでしょ?だったら『あんこう』とか『ぴよぴよ』とか書けば?」
「うん~。ぴよぴよは敵だから嫌!」
「うーむ」
ジャーマングレイ。
ガールズ&パンツァー(以下ガルパン)の主人公:西住みほが隊長として乗る戦車。基本形態は、IV号戦車(よんごうせんしゃ、Panzerkampfwagen IV、略称:Pz.Kpfw.IV)は、第二次世界大戦のドイツの25トン級中戦車。それからの改造車両。
西住みほ:ガルパンの主人公。声優は渕上舞さん。ドキドキプリキュアのキュアロゼッタ役、暗殺教室の潮田渚役を演じている。渚~~~~!馴染みのある声。
あんこう。
主人公が乗車する戦車のチーム名。チーム、車両エンブレムでもある。
ぴよぴよ。
対アンツィオ戦の前に行われた練習で、相手秘密兵器車両:P40重戦車のアグレッサー役として、P40を「ぴよぴよ」と呼び、ジャーマングレイの車両側面に記載。
「じゃぁ、八九式?」
「う~ん」
「じゃぁ、カーベは?」
「それも敵だから嫌!」
八九式(はちきゅうしき)。
正確には、八九式中戦車(はちきゅうしきちゅうせんしゃ)は、1920年代後期に開発・採用された大日本帝国陸軍の戦車(中戦車)。日本初の国産制式戦車として開発・量産された。
カーベ。
正確にはKV-2。KV-2(ロシア語: КВ-2:カーヴェー ドゥヴァー)は、第二次世界大戦中にソビエト連邦で開発された重戦車である。
“KV”とは当時のソ連国防相であるクリメント・ヴォロシーロフ(Климент Ворошилов)の名を冠したもので、英語では「KV」、ドイツ語では「KW」と表記される。
152mm榴弾砲を搭載した回転砲塔を装備するその巨体ゆえに、ドイツ兵からはギガント(巨人)と呼ばれた。砲塔は手動で手回し回転。
最終的にムスメが描いたのは「戦車」だ。
そして車両エンブレムは・・・
「あひる」。
八九式を乗りこなすバレー部員で構成された「あひるさんチーム」。
「やっぱり八九式じゃん」
「いいの!」
昨日まで37.5度以上を2日もキープし、やっと元気になった今朝のムスメ。
ってか、ガルパンを一通り見ただけで、戦車の車両名とチーム名、敵か味方なのかを分かっている事。
そして描いた細長い長筒、正確には主砲に書かれた四角の模様。これはサイレンサーだよな?
起動輪、誘導輪、転輪に支持輪、履帯、主砲の力強さの描写力に驚きを隠せない今朝の俺。
ムスメのオタ計画は尚も進行中。
そして、いや、全然関係ないけど貰った1年と少しぶりのお給料。
初任給だよ。
保険屋だからけっこうもらってるとか思うでしょ。
これがさ、代理店だからガチですこーしなの。
でも全然いい。
貰えるだけでもいい。
出来ることはみんなへの情報提供だから。
使い道は・・・
俺の財布にちょこっとだけ残った~~~~。
うれしい~~~~。
後は全額、家入り~~~~。
やっぱり~~~~。
俺は完全にアンツィオ高校状態。
→貧乏ってこと。
0 件のコメント:
コメントを投稿