2016年10月16日日曜日

138日目:四次元ポケット

「三次元なんて興味なくて、二次元に転職したいですよね~」
「ですよね~。アニメっ子な私なんて二次元の世界で生活したいですし~」

ギルドチャットが二次元の話題で盛り上がる。

「PSVR(プレイステーションVR)でSAO(ソード・アート・オンライン)とか出たら、ブリッジ歩行しますよ!」
「エクソシスト!でも、実はスパッツ履いてたりするんですよね笑」

変態攻略組のチャット内容は主に、隠語の下ネタ。
どうも、直接的なY語は皆恥ずかしいらしい。

二次元の世界かぁ・・・


ってか、二次元って何だ?
なんか違和感がある。

ここから、答えのない堂々巡りを考察していく。

今の空間、リアルを3次元だと仮定する。
だったら2次元の世界は縦、横の2軸から構成されるはず。
アニメは動画として、縦、横の2次の画が、時間軸を通して動くから3次元の可能性が高い。
というより、二次+時間軸の1次元を足せば3次元だ。
だったら、そもそも論、今の空間、リアルが3次元であるという仮定自体が崩れてしまう。

では、今の空間は、リアルは・・・
3次元という縦、横、奥行きの立体+一方的な時間軸つまり4次元だと仮定してみる。

3次元、つまり、縦、横、奥行きの立体だけでは「動く」という行為自体ができない。
だから、「動く」という行為を行うためには「時間」という軸が必要となる。
これなら納得がいく。

今は、リアルは、4次元の世界。

では、アニメは・・・
二次の画という縦、横の軸+時間軸だから3次元となる。

アニメを鑑賞するという行為は、人間の4次元の世界とアニメの3次元の融合みたいなものだろう。


ドラえもんの『四次元ポケット』はどうなるのだろうか。
4次元が上記仮定の通りなら、『四次元ポケット』は『四次元ポケット』ではない。

四次元ポケットから出てくるアイテムを思い出してみよう。
タケコプターに始まり、どこでもドア、暗記パン、翻訳こんにゃく、スモール・ビッグライト、通り抜けフープ、空気砲、タイムマシーン(机)、独裁スイッチ、もしもボックス、四次元ポケットスペア・・・
思い出すだけできりがない。

そういう道具達を自由に出し入れできる四次元ポケット。
大中小の道具達を自由に出し入れ、どこからとも無く『出来る』ところが味噌か・・・

物、時間軸を曲げる為に必要な次元数は・・・
縦、横、奥行き、自由に行き来できる横の時間軸、同時間で平行移動できる縦の時間軸、同時間に自由に行き来できる奥行きの時間軸。
最低6つの軸が必要となるはずだから、四次元ポケットという名前自体がダウトだ。
『最低でも6次元ポケット』と命名した方が良さそう。

『真の四次元ポケット』を目指すなら、上記の6次元+大中小の物体を大きくも小さくもできるような空間、いわゆるパラレルワールド的な存在が必要となるはず。
所謂、異次元の存在だ。

ドラえもんはよく、ポケットに手をいれ、
「あ~、ここでもない、そこでもない・・・あ~どこだっけ・・・」
ポケットを探るシーンを見たことがあるでしょう。
あれをするには、異次元という『箱』を大量に凝縮していないと出来ない行為。
『箱』の中の『箱』。そして、『箱』の中の『箱』。

パソコンのフォルダー分けみたいな。
マトリョーシカの無限版みたいな。

仮定からして、空間を歪ませる為に6次元が必要だった。
これを更に歪ませると、更に縦、横、奥行き、自由に行き来できる横の時間軸、同時間で平行移動できる縦の時間軸、同時間に自由に行き来できる奥行きの時間軸が必要となるかもしれない。
あくまで、推論。
ということは『真の四次元ポケット』は最低12次元構成となる。


長い。
「12次元ポケット~♪」
パッと見、パッと聞きで理解できないポケットをいきなり出されても困る。

しかも、
「多分、12次元ポケット~♪だったはず」
など、曖昧に出されても使う勇気がのび太君にあるのだろうか。
視聴者はポカーンだろうなぁ。

「のび太君、僕は君を助けるために2112年9月3日に生まれ体重129.3kgだよ。この四次元ポケットから・・・」
22世紀で『四次元』の意味を勘違いしている時点でダウトだ。
2頭身構成、たまに人にぶつかっても大した怪我を負わせない、耳を鼠に食べられた通称猫型ロボットのドラえもんはかなりの詐欺師になりえる。


所詮、アニメ。
でも、アニメで気付かされた。

今は、リアル自体が3次元ではなく、4次元の世界だってことを。

ってことは、私達がよく言う、「二次の世界で生きたい」、「二次最高!」などのセリフは、感情の入る余地なしの、静止した世界。

これではつまらないなぁ。
せめて動いてる物がいいなぁ。
だったら3次元宣言しないとダメなんだろうなぁ。

など、夢を馳せてしまう35歳。
ガチで考えると、頭の弱い人間に成り下がる話。

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