2016年10月14日金曜日

136日目:芋電話

「koot様、お久しぶりです。スバルの偶像です」

久しぶり。
とはいっても1ヶ月ぶり。

前回、車の定期点検で会っている。

「すみません。CMのドリカムのLINEをKSしてしまって。返信しようと思って書いてたんですけど、長文になってしまって消しました笑」
LINEを送っていたことさえもすっかり忘れていた。

スバルの新型インプレッサのCM。

ドリカム『LOVE LOVE LOVE』の冒頭「ねぇ、どうして~」で終わっている。

「実は営業から連絡があって昨日あたりから続きがあるんです!」
だとは思ってた。
でないと、あんな中途半端なCMは作れない。


寄り道の途中の偶像さんからの電話。
内容はそれだけではなかった。

焼き芋。
偶像さんのお客さんで焼き芋の上手な人がいて、1個だけ貰った事がある。
食べた感想は、アマチュアの焼き芋レベルでは無かった。
道端を走っている石焼き芋さえも越える美味さ。

これがまた手に入るから、必要かどうかの確認だった。

さすが、営業のプロ。

完全に焼き芋ペースに嵌った。
欲しい。

「頂いたら、速攻で取りに伺います」
これでまたSUBARUに行く事が確定した。
だって、美味かったから。


「同じ味を共有できる人が限られておりまして」

おぉ。
『共有』ネタ。
流石先生。

焼き芋ネタに嵌るマニアックな顧客なんてそうそう居ない。
大概、私。
マニアックだから。
焼き芋の作り方を電話で聞く限り、予想していた通りだった。
芋を寝かせる段階から、アマチュアの域を超えていた。

ただ、その焼き芋が食べたいだけ。

そこをピンポイントで狙ってくるなんて・・・
流石。


とかまぁ、考え、考え、勉強しながら、キャッチボールしながら寄り道場所に向かっていた。

癒しの一時が終わる。
焼き芋に浮かれていた。

そして気付いた。

行き先を通り越して、高速道路に乗っていた。

寄り道先はとっくに通り過ぎ、超遠くまで走っていた。

電話が鳴った

「ごめんなさい。あと30分はかかります」
謝るしかない。

運転しながらの芋電話なんて、芋運転しかできやしねぇ・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿