2016年10月5日水曜日

127日目:贈る言葉

○○君、◎◎さんご結婚おめでとうございます。
両家、ご親族の皆様がたにおかれましても心よりおよろこび申し上げます。
このような、晴れがましい席にお招きいただき、ありがとうございます。

先ほどご紹介預かりました、koopです。

遠路はるばる○○君の第二の故郷からやって参りました。
耳ざとい訛りですがお許しください。

御着席ください。


フレンドリーな結婚式と伺っていたので、○○君ではなく△△と呼ばせて頂きます。

さて、△△に質問です。
というか、愚痴です。
どうして7年ぶりぐらいに会う私が友人代表スピーチなんでしょうか?
しかも先月の飛行機やホテルの予約をしないといけない時期。
こういう時期に限って△△は音信不通。
マリッジブルーかと、あちらのテーブルのみんなで騒いでいました。

大体考えてみてください。
1ヶ月前。
「友人スピーチお願い!」
△△からのLINEですよ。
直接電話してよ!
とも思いました。

△△とのちょっとした黒歴史をお話ししたいと思います。


△△と出会ったのは■■大学。
当時、浪人組だった私たちは、すぐに打ち解けました。

私も含め個性的な友達が多かった。
かなり濃い目の。

そういう環境の中で、私は地元だった為一人暮らしに憧れてました。
そんな所に△△。
私は△△の一人暮らしのマンションに転がり込み、数週間寝泊りすることもありました。

◎◎さんごめん。
一応、寝取ってはいないです。

△△はかなり几帳面。
当時、バンドでベースを弾いていた影響でもあるのか、スピーカーの位置に拘ったり、私の畳んだ洗濯物のたたみ方にいちゃもんつけたり、その上ご飯を作るのが上手だったり。

彼女か?それとも嫁か。
そんな関係でした。
もう一度言います。
一応、一緒に寝てはいないです。

喧嘩と言う喧嘩はしなかったかな。
ただ、△△が購入した、マリオカートを1夜にして私が全クリしてしまって、機嫌が悪くなったことは確かだったかと。

くだらない学生生活だったね。
でも濃かったね。

△△は宇宙コースに行き、私は物理コースでした。
宇宙コースに私は憧れていました。
天体望遠鏡で宇宙を観測するようなイメージ。
そんなとき△△が、
「望遠鏡を見ないか?」
と、誘ってくれたのです。
1度だけ天体観測所に行って△△に見せてもらいました。
私の希望は光学望遠鏡からの木星や土星の映像でした。
しかし、△△は天体望遠鏡のを覗くのではなく、LINUXの画面をひたすら叩くという荒業に走りました。
パソコンの黒画面ですよ。
△△は自慢げに言うんです。

「これが星だよ~♪すごいでしょ!」

ごめん。
正直、全然わからなかった。
星がどれなのかも分からなかった。
私も行きたかった宇宙コースだったけど、△△の説明で夢が台無しに。
行かなくて良かったとも思いました。


なんやかんやで時は流れて30代。
私たちは結婚していくのに、△△の浮いた話は一つも聞こえない。
みんな離ればなれになり、あまり連絡を取っていなかったのも事実ですが、△△はメールも読んでいるのか分からない状況。
年賀状が届かなかったこともしばしばありました。

そんな△△からの衝撃的な
「俺、結婚するから」
発言。

しないと思ったよ。
私の中で秦の始皇帝、「ラストエンペラー」になるかと思った。
だって、△△はめんくいだから。


◎◎さん、すごく素敵な方で良かったね。
△△のめんくいストライクも素敵だよ。

△△は先ほど述べたとおり、かなり几帳面。
そして、ご飯が上手。
家事もこなせる。
羨ましい限りのパーフェクトヒューマン。
素敵なご主人になることは、私の体を持って補償します。

もう一度言います。
一応、一緒に寝てはいないです。

お二人の未来が素晴らしいものであることをお祈りいたします。
以上、友人代表の挨拶を終わらせて頂きます。


とまぁ、昨夜の事。
突然LINEが鳴ったかと思えば、来月の結婚式のスピーチを依頼された。
そして、今、書いた。

こんなんでいっか。

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