2016年11月5日土曜日

158日目:お泊り保育②

「早くいこうよ~。もうすぐ時間だよ」

「いや、まだ早いって。バス帰ってきてないでしょ」

妻は朝からソワソワしている。


昨夜。

「寂しいね~」

「だね」

「○○君ちのお母さんから『煩いのがいなくて寂しいね』ってLINEが来たよさ」

「あそこ、2番目いたでしょ?それでも寂しいのかぁ・・・?」

「男の子だったらお母さんが、女の子だったらお父さんが寂しいんだよ」

「異性だからかぁ」

「ほらkootも寂しいでしょ」

「にしてもチョコ食べきれないわ」

「でたでた、強がりが」

「ふん」


一夜。

新海監督の『秒速5メートル』を観る。
今の「君の名は」の新海監督の代表作。
名作と言えば、名作。
こういう劇場版のリアルっぽい、綺麗なアニメをムスメがあまり見たがらない。
だからこそ、普段出来ない事を、見れないものを観た。

甘酸っぱさから、女々しさに感想が変化していった。
うん~。
複雑な感情の渦。

集中して見れたからだろうか。
妙に重かった。


「お泊りどうだった?」

「楽しかったよ」
口数が少ない。
昼なのに眠そうなムスメ。

昨夜は一番に寝たらしい。
体力ないもんな。

それでも、まだ眠いらしい。

「ほら、これ。どう?」

眠気を抑えて見せてくれたのは自作のキーホルダー。

描かれていた物は、「殺せんせー」。
何故にお泊り保育で「殺せんせー」を描くんだ・・・
っていう疑問は浮いてくるが、クオリティが高いすぎる。
画のレベルは親を超えている。

「すげーな、マジで」
「上手すぎじゃね」

褒めようとムスメの顔をよーく見てみる。

お?
少し顔変わったかな。
一夜でこうもかわるもんか・・・
あぁ、違うか。
目の下にクマが出来てるわ・・・

最初に寝ていた割にはしっかり眠れてなかったんだね。
クマを作って帰ってくるなんて、ちょっとは大人になったかな。

0 件のコメント:

コメントを投稿