昨夜の就寝前。
「パパ~」
「どしたぁ?」
「わたしがいなくても泣かないでね?」
(は?死の宣告?ってそんな先の事はわからないだろうし・・・あぁ・・・)
「明日からお泊り保育だから?」
「そう。だから、泣かないでよ!」
肩を撫で下ろした。
この減らず口め。
「逆でしょ。パパとママが居ないからって泣くのはそっちかもよ」
「まぁ、ないとは言えないけどさ、大丈夫♪」
「それか、友達と楽しすぎて眠れないとか」
「それはあるね♪」
相当楽しみらしい、そして、何故か心配されている本日からの「お泊り保育」。
しょうがないなぁ。
布団に忍び込んでムスメの手を握ってみた。
寝ているはずなのに、握り返してきた。
なんだ、寂しいのはムスメも私もじゃないか。
手を繋いだまま寝る。
「へ~」
妻の寝言が聞こえた。
何に「へ~」ボタンを押したんだろう。
考えていたら、そのまま落ちていた。
今朝。
「パパ起きてよ!パーパ!ルンバがなんかおかしいんだって!!」
布団をひっぺがえされ、寒々とした寝室で目覚めた。
目の前にはお泊りの準備万端といった格好のムスメが立っていた。
「んぁぁぁ、もう着替え終わってるの?はや。もう行くの?」
「そうだよ。ってかルンバが変なんだって」
「はぁ~、はいはい。それより靴下履きなぁ」
「わかってるって♪」
相変わらず、昨晩のままのテンションの高さ。
妻の支度も終わり、本日からの「お泊り保育」へのいってらっしゃいの挨拶。
「先生の言うことは聞けよ~」
「わかってる!」
「いってきま~す♪」
お互いのほっぺにキスをして挨拶を交わす。
これは我が家オリジナルのあいさつ。
玄関を開けば、冷たく乾いた空気が室内に入ってくる。
体感温度は8度ぐらいだろう。
天気も良好。
ムスメの背中が眩しく映る。
爽やかな門出で良かった。
いってらっしゃい。
さて、本日の晩御飯はこっそりチョコレートパーティーでもすっかな。
バレたら、ムスメに怒られるかなぁ。
あ、ルンバを直しとかないと、ムスメにまた文句言われるかもなぁ。
そっちが先か。
そろそろ、寝る時間かな?
いや、枕投げを知ってるからそう簡単には寝ないだろうしなぁ。
アニメちっくな枕投げとかやるんだろうか。
でも、友達んちにお泊りしても平気で寝てるしなぁ。
まぁ、まだ寝ないよな。
怪談話してたらウケるんだけど。
居ない事が気になる。
想像してしまう。
これが家族なんだろうなぁ。
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