2016年7月19日火曜日

49日目:ムスメが勝手に芸名を作っていた件について

「この子の事知りませんか?」
ムスメがとある写真を差し出し誰かを探しているようだ。

その写真は・・・
ムスメが1人で家の中でライブショーをした時の写真・・・

(何が始まるんだ?取り合えず合わせてみるか)

ムスメは1人で音楽に合わせて、自由に振り付けして自己流のダンスを踊る。
言わば、舞姫気取り。

「あぁ、ごめんちょっとわからないなぁ。お名前はなんていう名前なの?」
「キュッピーちゃんの妹なんです」

(キュッピーちゃん・・・何だそれ?)
既に脳内は沸騰し始めてくる。

私、冷静となれ。

「キュッピーちゃんの妹かぁ・・・んー?キュッピーちゃんって誰?」
「キュッピーちゃんは私です」
「はぁ~~~????」

急騰。


脳内崩壊の瞬間だった。

キュッピーちゃんがムスメで、ムスメの過去の写真がキュッピーちゃんの妹。
妹さんが迷子。そういう設定なのか・・・
それで、これは探偵ごっこなのか・・・

親としてあやふやなまま地雷を踏む事は出来ない。
ここは慎重に話を聞く。

「あの、あなたはきゅっぴーちゃん?お名前はキュッピーちゃんって言うの?」
「はい、私キュッピーちゃんです」
ムスメの顔は真剣だが、頭は融解しているようだ。

落ち着こう。
まずは情報整理してみる。
1:過去の自分の写真の子はキュッピーちゃんの妹。
2:現在のムスメがキュッピーちゃん。
3:キュッピーちゃんの妹は現在行方不明。


ふと疑問が。
「あの、実際のお名前はキュッピーちゃんじゃないよね?」
「いえ、私、お腹の中にいたころに、ママの『心』が『キュッピーちゃん』と名前を付けてくれました」
「そうなのか・・・俺は腹の中に居るとき性別を教えてもらわないようにしてたから、そこらへんはわからんなぁ。おーい、そんなん思ってた?」
妻にパス。
「いや」
即答で帰ってくる。
(まぁ、だよねぇ)

「ところで、キュッピーちゃん、フルネームは?」
「はい、私、ヒザシキュッピーです」

(どこからきた、ヒザシーーーーー?!)

「ヒザシ」って何?
どんな漢字書くんだ?
なんとなくナルト系の名前?
居たっけ?

「えぇ・・・でも、苗字はさすがに変えられないよ」
「それでも、ヒザシキュッピーですから」
「は、はぁ。漢字は?」
「わかりません」
「だよね」


改めて思い出してしまう、昨晩のキュッピーちゃんの妹捜索事件。

(ヒザシキュッピー・・・ミドルネームか・・・芸名か・・・芸名にしても、センスがねぇ・・・)

ダメだ。
思い出すだけでもツボに入る。

ヒザシキュッピー。
漢字を当てるなら「日差求美」。
それでもイマイチ当てはまらない。

夢見る乙女の妄想は何処まで続くのか。
末恐ろしい・・・

やっぱり思い出し笑いが止まらない。
思い出しても意味がわからない・・・
でも、頭脳融解系の話は好き。

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