2016年7月12日火曜日

42日目:踏み込む! ~1~

腰を落として、強く踏む。
更に深く踏み込む。

冷静と情熱の間。

保て。

私。


仕事だ。
私が、行った事のない世界へ。


神の聖地。
女子高。

禁断の地。
女子高。

秘密の花園。
女子高。


なんたる素晴らしき御仕事を、神はお授けになったのでしょう。

女子高の深淵を、未知なる原石とのご対面を楽しみにして。

初陣。


対面場所は体育館。

あぁ・・・
胸が高鳴る。
ブラ・・・の色を・・・
落ち着け、自分。
ここは眼鏡クールを演じなければ。

ん?
やけに体操服姿のJKが多い。

これは・・・
まさか・・・
パラダイス接待が・・・!


待ち受けていなかった。
単なるクラスマッチだった。
しかも、バレー大会。
しかも、超汗臭いの。

点数入るたんびにジャンプして喜んでるの。

(いやいや、まだマッチポイントじゃないし・・・)
秘かにツッコム。

これが、女子高か・・・


油断しすぎた。
シックスチェックを怠ってしまった。
いや、12時、正面から完全に標的化されていた。

「こんにちは。」
すれ違うたびに挨拶をされる。
礼儀正しさ良し。
だから返す。
「こんにちは!」

「こんにちは。」
「こんにちは!」

「こんにちはー。」
「こんにちは!」

「こんにちは。」
「こんちは!」

・・・

茂三さん出演の「よしもと新嬉劇」状態。


未知との遭遇どころではない。
女子高は、やっぱり男子禁制だ。
秘密は秘密のままが神秘的。


つづく。

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