2016年12月1日木曜日

184日目:ちゃんと読んだ事がない本たち

「koot君はハウツー本好きなんでしょ。あんなの意味ないって」

二月ぐらい前に上司に言われた。


ハウツー本。
正確には「How to?」
仕事効率化とか会話術とか、パソコン関連の本とか。

好きという感情はなく、ただ、知っていれば便利だな。という体で読んでいたりする。

追加でライトノベル関連。
文芸ライトノベルなんてのも読んだりはする。

活字嫌いだったけれど、歳のせいにして読むことが好きになった。


「しょうもないんだけど、課金しちゃったよ」
上司のブツブツ独り言。

なんとなく食いついてみた。

「何にですか?」

「ん?」

食いつかれてかなり嬉しそうだった。

「ほら」
自慢気に出したのは「上手な手帳の書き方」

「ちょっ、この前ハウツー本は意味ないって言ってたじゃないですか!」

「いやー、つい買っちゃたよ。よく手帳を使いこなせてなさそうでさぁ」
「いやいやいやいや、買わない。文豪しか読まないって言ってたのは誰ですか笑?」
「ん~。さぁ笑」
「でも、私もハウツー本読みますけど、身になるものってなかなかないですよ」
「それよね~。大概、『ふ~ん』とか『当たり前でしょ』とかで終わるもんね。しかも、ほら」
中身を見せてくれた。

字がでかい。

そう、ハウツー本でよく売れる本はやたら字がデカイ。

「でかいよね~」
「読みきりですよね」
「多分1時間で終わるかも」
「はやっ。読み終わったら貸してもらえませんか?私も手帳の使い方が気になる」
「いいよ~。そう言えばさ、koot君は好きな作家さんとかいるの?」
「いるっちゃーいますけど、ラノベですよ」
「そうかぁ。文豪達の本とかは?」
「それが、さっぱり読んでなくて。太宰治とか読んでみたい気はするんですけど」
「人間失格かぁ。私のお勧めは森鴎外かな」
「森鴎外ですか・・・今度ちゃんと読んでみます」


森鴎外・・・
あぁ。
「舞姫」だ。
確か、
「トンネルを抜けると・・・」
って奴だ。
熱海の芸者の話。

名だたる文豪達の本は、教科書でしか読んだ事がない。
芥川龍之介や、人間失格の太宰治もそう。
夏目漱石も、国木田独歩、中島敦は見た事があるかな?ぐらいのレベル。

文豪本、最初から最後までちゃんと読んだ事がない。

読もう。
なんか読みたい。

文豪と呼ばれる方々の世界観を見たい、想像したい。

今年の年末年始の過ごし方。

酒飲んで、文豪の世界に浸かる。
最高に楽しそうだわ。

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