2016年12月4日日曜日

187日目:土日の過ごし方

2016年12月3日

ムスメ、初の習い事である陶芸教室に通う。

今回は轆轤回しや粘土細工ではなく、クリスマスにちなんで、折り紙を切り合わせたレリーフの作成。
参加者は、小学4年生の男の子1人とムスメの計二人だった。

私は案件があり30分遅刻して見に行った。

黙々と楽しそうに星や葉っぱなどをはさみで切り進めるムスメ。
それらを自分らしく画板に貼り付けし、デザインしていく。

「大人では出てこない、素敵な発想を持つムスメさんですね」

先生の言葉が、ここの教室に通わせてよかったと思われるものだった。

可能性の一端が、手先の器用さ、更にデザイン力。
これを磨く為に、また集中力を育てる為の教室。

私達親の出番は全く無く、素敵なムスメらしいレリーフが完成した。

レリーフの完成後、今年最後の教室ということもあり、宝探しゲームが始まった。

クイズラリー的なもので、キーワードを並べると答えが見つかるゲーム。
ムスメは掛け算や漢字が読めないので、男の子に必死について館周辺を走り回った。

「宝探し、楽し~♪」

プレゼントでお菓子の詰め合わせを貰い帰路。

「パパもさぁ、クイズ作っておうちの周りに置いて行ってよ」
早速、宝探しに嵌った模様。
「おーけー。でも、意外とクイズを作るのも大変なんだよ」

多分、この宝探しは年明けになるだろう・・・


私、今は営業。
それまで内勤を10年勤めている為、紳士コートなる類の物は持っていない。
陶芸からの帰り道、紳士コートを探し回る。

形的にブラックやネイビーが主流のトレンチコートを狙う。
しかし、ブラックやネイビーは一般的過ぎて私の個性が出ない。
社会人として、スーツやコートにも個性は出しても良いと思っている。出来れば金髪で仕事がしたいのが本音。
多分に、ここ端っこの地ではNGなのかも知れないが・・・

狙った色はキャメル。
大人綺麗目で派手すぎず、カジュアルにも使える。

これがなかなか形、デザインの揃った物が見つからない。
しかも、キャメルはあまり置いていない。
しかし、今年の流行はキャメルだと店員さんから情報を得た。流行に反した物の無さ・・・
尚更、NGの予感が漂う。

前日の金曜日。
多分そうだろうと、社長に確認はしておいた。

「すいません。コートってキャメルでもいいですか?」
自分だけが気にしていても始まらず、大人として恥ずかしいと思う質問でもあったが、一応確認だけはしておく。
「別になんでもいいよ」
そうだよね。3つしか歳が変わらないから、別にどうでもいい話なんだと思う。

まぁ。いいや。
私は、私だ。

トレンチではなくステンコートのキャメルを購入し、札を取ってもらい着て帰る。
こういう所は子供っぽい。

渋い・・・
マジでカッコイイ・・・

自分で自分を褒める帰路だった。


その夜。
友達の兄と、指しで飲む。
兄とは家族ぐるみのお付き合いをさせて頂いてもらっている。
まだ、独身な2つ年上の兄。

場所は、学生時代に初めて知り合った、古びた居酒屋「銀次」。

約4ヶ月ぶりに会い、ビールで語り合う。

オッサンの会話は。

意外と兄は「まど☆マギ」が好きだった。
聖おにいさんのキャストについて語る。
仕事の話、PSW(精神保健福祉士)の資格取得者であり、互いの仕事の情報交換を行う。
そして、一番に盛り上がったのは「水曜どうでしょう?」だった。
やはり、水どう?好きに悪い人はいない。

そのままの足で、マンガ倉庫でデート的な展開になっていった。
アルコールが入り、メッカに足を踏み込むと自制心に歯止めが利かず、フラフラと物色してしまう。
特に私が着て行った「Barbour」のオイリージャケットの中古を二人で眺め、品定めをする。
深夜11時。
オッサンが古着をウロチョロ。
「Barbour」の前で私の「Barbour」と見比べ、メンテナンスについて語り合う。

そして、クレーンゲームで一松の枕を兄に取ってもらい満足気に兄宅へお泊りとなる。

初の兄宅。
最初目に飛び込んできた、蓋式ゴミ箱の上に炊飯器が置いてあった事に爆笑する。
「これあけられないよー」
「自炊してないでしょ」
「ルームの真ん中にライター落ちてるし」
「ってか、布団が二つ並んでるって、普段どっちで寝てんの?!それとも彼女がとか」
書くとキリが無い。
ツッコミどころ満載の部屋を取り合えずツッコミ倒して、再度乾杯する。

友達、兄からしたら弟へ電話するも流石に0時。
出ない。
当たり前に出ない。
兄とのツーショット写メをLINEで送っておく。

話し込み3時。
勝手にお風呂を借りて床に就く。


2016年12月4日。

「キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン」
近隣の学校の鐘で目が覚めた。

10時だった・・・

合計4Lのビールは流石にダメージが残る。
兄が買ってくれたオランジーナ ホリデーミックスウィズベリーは室温に戻り、開けると炭酸のパンチも少なくなっていた。それでも、若干の二日酔いが残る私には、気持ちアルコールが抜ける感覚を覚えた。

そのまま家に兄に送ってもらった。
楽しい一夜をありがとう、兄。


帰宅後早々に着替え、文豪の本を探しに行く。

有言実行。
太宰治:斜陽、人間失格、桜桃、その他7作の詰め合わせ
森鴎外:阿部一族、舞姫
泉鏡花:高野聖
織田作之助:夫婦善哉、五代友厚
中島敦:李陵、山月記
を購入。

中島敦から読み始めた。漢字が難しいが、筆力に圧倒される。知らなかった文豪だけに序盤から取り肌が立つ。


昨日からの疲れを癒す間も無く、ムスメの縄跳びを見せられる。
「20回飛べるんだから!」
仕方なく付き合う為、重い腰を上げて見に行った。

「いくよー!!!」

トン、タン、トン、タン、・・・

リズミカルに一発で20回を飛びきった。
信じられずにいつの間にか体が動きムスメとハイタッチしていた。

最近まではリズムさえ取れず、縄さえ上手く回せていなかったムスメ。
いつの間に、飛べるようになったんだ・・・

時間が濃く感じる。
そうして、日記が書けなかったと言う件。

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