2017年5月6日土曜日

339日目:青春が聞こえる

今宵も娘の姿はない。


毎週の様に独りで私の実家に行き羽を伸ばすのだ。

まぁ、親から束縛されない「自由」という翼を与えられるこの時間は娘にとって至福の時だろう。
そんなに厳しくは無いんだが…

帰ってくればそれなりの「女王」となって君臨する。
させるわけが無いのが私。

この戦いが始まるであろう明日の日曜日。


その手前。
妻と二人で早くも老後を考えている。

娘が出て行けば「せわしい」時間もなくなるのが事実だ。
さて、どう過ごせば夫婦円満といくか…

同じ悩みを抱えた、こんな難題を抱えた夫婦は少なからずあるはず。

語り合える趣味が有れば良。
TVをつけて会話を無難に。
男気溢れて無言で過ごす。たまに放つは「茶」、「メシ」。
逆に黙々と主夫をこなす。

様々な形があるだろう。


うち?
とうなんだろうか。


娘は「響けユーフォニアム」の影響で、いきなりの吹部(吹奏楽部)を希望している。
ユーフォニアム?
なんだ、そりゃ。

ユーフォニアム(ユーフォニウムとも)は金管楽器の一種。一般的にB♭管で、幾重かに巻かれた円錐管と、通常4つのバルブ(弁)を持つ。音域はテナーやテナー・バスのトロンボーンとほぼ同じであるが、それよりも幾分か柔らかく丸みのある音色を奏でる。主な活躍の場は金管バンド(英国式ブラスバンド)、ファンファーレバンドと吹奏楽であるが、オーケストラにおいてもテナー・チューバなどとしてスコアに指定される事がある。

実際に音を聞いてみても、トロンボーンよりもトランペットに近く丸く高い、ホルンよりも印象はストレートであり、奏者は赤子を抱えているように優しく低音及び中音を支えているイメージだ。
これがまた、県内でも奏者として活動している人は少なく、楽器自体を知らない人も多い。

これをどうやって「やりたい」、「極めたい」という娘と出会わせるか。

これが現状、我が家の課題だ。


常々この課題に考え調べているが如何せん情報が少なすぎる…


とりま(取り敢えず)風呂だ。

シャワーを浴びている妻のところへ。

変な想像した?

ないな。

なにが?

ないよ。

妻は早々に風呂から上がった。

これが老後か?!

いや、普通かもしれない。

たまには私も羽を伸ばすとき。

「ぶぉぉぉぉぉ!」

羽を伸ばしすぎた私の屁だ。
それにしてもビブラート効かせ、地を這うような低音だった。

私:「すげー!風呂でチューバが鳴った!」
思わず感動した。
自分の屁に。
妻:「でけーよ!」

「いや、たまにはチューバも悪くないだろ!」
「…」
「くっさ!!このチューバ遅れてくせぇ!!!」
「チューバって遅れて臭いの?」
「チューバが腐ってんよ!」
「んなもん、腐らないよ!」

金管が腐るわけないよな。
しかも「一国堂」並に遅れても来ないなぁ。


うん。
これが今の夫婦の形。
これから先どうなるんだか…

「ラブライブ」を見ながら妻のトロンボーンがうねる。
青春のアニメの裏で、おいおい…

「ラブライブ」の1話終了。
ED(エンディング)を見ながら…

「いや、これは娘には見せられない!」
「躍りながら学校に行くのが目に見える!」
「間違いなく真似する!」

『きっと青春が聞こえる』
名曲です。

ここに娘は居なくとも想像してしまうのが親だなぁ。

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