2017年10月16日月曜日

501日目:語り場は風呂場に限る

まぁ~よくあるうち、koot家の風景。

娘との風呂。

小1でもまだ一緒に入ってくれる事に、嬉しさは全裸以上に隠せない。


「ねぇ、パパぁ」
「うん~?」

「あのね、今日小学校で、A君がB君の靴を隠したんだよー」
髪の毛を流しながら学校で起きた話をしてくる。

「ふ~ん」
(そんなん話って、小学校ではしょっちゅうあるでしょ)
相槌半分で応答した。

「これってさ、A君が子供なんだよね~」
最近の娘は、女になりかけている。
俗に言う『オマセ』というやつだと思う。
「子供~?自分も子供でしょ」
頭を洗い流し終えた俺は、さも当たり前の事を普通に言ってみた。

「いやさ、そういう子供ってわけじゃなくて、考え方が子供ってわけよ」
「どうして~?」

そう。
俺の性格で傷な所。
『どうして』
『なんで』
を、聞きたがる。
今回の娘の話の道筋は大体見えていながらも、スキル『どうして』を発動させた。
性格の悪い俺やな~。

「だってさ、靴を隠したって、良い事があるわけないじゃない。隠されたお友達は悲しい気持ちになるだけだし。それにこの前『道徳』で勉強したばかりなのに。それって保育園生とかさ、自分以外の人の気持ちを分かってないってことじゃん」
「ほ~~~~う」
これは…
ニヤニヤが止まらない。
いつの間にこんなに畳み掛けるように『正義』だと思われる自分の意見をはっきり、自信を持って言えたようになったなんて。
聞いていて爽快。
ってか、ちょっと泣きそう。


でも。
人の気持ちを理解。
かぁ…
こればっかりは経験していないと、本当に理解できているかどうか分からない。

「じゃあ、逆に聞くよ~。もし、自分がお友達の靴を隠す所を発見したらどうする?」
「先生に言って、そのお友達に注意する。それって楽しいの?って」
「楽しいって言ったらどうする?」
「それは可笑しいでしょ。だって、悲しい事をする事を楽しいって思うなんて実験って感じになっちゃうじゃん」
「実験ねぇ…」
「そう。理科の実験とかまだやったことが無いけど、動物とか人で、自分のために実験してどうかなる?っての?それって、自分以外の人は楽しくないじゃん」
髪の毛は流したままで洗わず、濡れ髪のまま話し通す娘が居た。

すげ~。
俺、小1でそんな事考えたこと無いよ。
『オマセ』ではなくて『人の心』をしっかりもってたよ!

「うん。今の所、花◎100点をあげる!で。靴を隠されたB君の話だけを聞いても、隠したA君の考えている事が見えないよね。だったらどうするかな~?」
娘を褒めて更に追求してみる。
「先生がね、帰る前にお話するからって、A君だけ教室に残してたよ」
「それは先生に花◎だね~。で、何か分かったかな?」
「ん~どうだろう?先生は叱りやすいから、叱ったのかも。怒るってところとちがうからね」
「うん、叱る。ね。それは分かるよ。う~ん。先生も一方的にA君を叱るかな~。ほら、もしかしたら、今日じゃなくて別の日にB君がA君の靴を隠したりとか、悪戯したりとかして、ある意味の恨みを買ってたんじゃないの?」
「う~ん。それはない」
「なんで?」
「B君は優しいし、そこまで子供じゃないから」
「なるほどね~」

ザバザバザバーーーー。
俺は洗い終わって湯船に浸かる。
娘はやっとシャンプーを終えたようで今から体の方へ。

実験って娘の口からも出てきたように、愉快犯的な感じなのかな。
それとも。
やったらダメ。
道徳で習ってしまうと逆に試してみたくなる。そういう衝動だったのかな。
子供って考えを除外して、知的欲望とか。
なくもないかなぁ。

ふ~~~~ん。
学校かぁ。


カポーーーーーン。
お風呂ならではの静寂が訪れた。

親子して何かを思案するかのように、ただただ黙っていた。
娘の手は体を洗うシュワシュワを石鹸でアワアワにしようとしていた。

ふと思った。
『理科の実験とかまだやったことが無いけど、動物とか人で、自分のために実験してどうなるっての?それって、自分以外の人は楽しくないじゃん』
娘の言った台詞に、該当する職業に俺は就いている。

どう思ってんだろう?

「さっきさ、理科の実験とかまだやったことが無いけど、動物とか人で、自分のために実験してどうなるっての?それって、自分以外の人は楽しくないじゃんって言ってたじゃん。でも、パパも似たようなお仕事してるの知ってるでしょ?それはどう思う?」

・・・・・・
(こういう質問が来るって察してたのかな?)

「実験が終わった後、動物はお亡くなりになります。まぁ、殺すってわけだけど、動物の命を使ってでもしないといけないことかなぁ?それって本当に必要かなぁ?」

・・・・・・
娘のアワアワ作業が止まった。

「それは、やらなきゃいけないことだから。でしょ?」
(此処に来て疑問系な回答かぁ。当たり前だよなぁ。酷だったかなぁ)

でも、もう一歩踏み込んで進んでほしい。
だから、
「やらなきゃいけないこと?どこらへんが?」
うん、実に意地悪な質問だと思った。
しかし、これには即答だった。
「人が動物を使って実験して新しいお薬を考えたりとか。それって人が生きるためだからしょうがないんじゃない。」
(もう一声。しょうがないで終わって欲しくない。)
「しょうがないから。で、命を消すんだよ。それでいいのかな?」
「でも、パパ達は動物の命の大切さを知っているからこそ出来るお仕事でしょ。大事に命を使って新しい薬をしっかり作る。そういうお仕事なんじゃないの?」

ポカーーーーーン。
第一印象(こいつすげーな)
シンプルだけど、動物実験倫理規定における基本指針では、大雑把ながら100点の回答です。
小1!
その域まで達してるのかーーー!!!!!

「せーかい!!!!まぁ、別のやり方も増えてきてるけど、今の質問に対しての答えとしては大正解だよ!!!!」
嬉しさの余りに声を張り上げてしまった。
「ほっ」
俺の声が大きすぎて、娘の安堵の一息が微かにしか聞こえなかった。


ザバーーーーーン。
(熱い…)
嬉しい話を聞けて長湯しすぎたから勢いよく脱出。

「今日はすっごく勉強になったよ!」
「なんの勉強になったの?」
首を傾げる娘。

まだアワアワになりきらないシュワシュワを持つ娘を見ながら、
「大人になってる事がよく分かったから!」
脱衣所から全裸で振り返り様に、親指を立てて娘にグーを送る。

娘はぷにって笑った。

ぷにっ?
あれ?振り回してる感じが面白かったの?
もしかして今のなしだったの。

2017年10月15日日曜日

500日目:さいかい

いやぁ参った。

毎回タイトルに「○○日目:~」って○○を数えてんだけど、あまりにも久しぶりに日記を書くとカウントするのに苦労する。

今回500日目!
多分。
一応、2回数えてみた。
マジらしい。
間違ってたら教えてください。

そう。
今回は…
アニバーサリー日記なんジャマイカ(リスペクトしてる人がよく言ってます(書いてます))?!

前作は毎日書いて366羽(話)の日記を綴ったのに、それが今となっては…

たまにうぷ。

うん。

俺、ダメじゃない。
そんなだめな奴、kootだす。

みんな久しぶり~!!!!!!!


アニバーサリーだから突然ブログったってのかって?
ちっげーな。
娘が宿題で毎日日記を書いてんだよ。
だから、真似してみた。
そしたら、アニバーサリーだった。
ただの偶然で。
偶然なのかな。

日記を再開した理由はもう二つ。

1:タイピングが遅くなった。
普通の人よりは早いと思うけど、自分の中ではかなりスピードが落ちた気がする。
仕事でもPCを使うけど、文章を書かない。
書かない=遅くなる。
やってないとダメってことだなぁ。

2:語彙力、表現力が落ちた。
先日、稟議的な文章を書いてみた。
1発でいけるかと思ったけど、3発も修正を頼まれた。
クライアントに3回の注文を喰らったって気分。
1度で通せよ、自分。
これには反省どころか、発想力も落ちたかと思うと凹む。
確実に落ちたな。


そんな理由で、ちゃんと日記を再会しようと思います!!!

いぇーーーーーーい!!!



ってことで溜めていたネタを一つだけ紹介(前フリが長くてすんません)。


今週の水曜日だったかな。火曜日だったかな。
忘れたけど。

久しぶりに頭痛でダウン。
イブ+その他の薬を飲んでぶったおれて寝た。
起きたら37.5度の熱。
俺からしたら37.5度はアウトレイジなんです。
平熱が36度くらいだから、37度越えるとしんどい。
平熱が低いのは代謝が落ちてんだよ。
まぁ、それは置いといて。


「ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……」

5歩目。
「ぎぃ…」
登りきった音。

真昼、誰も居ない家の階段を寝ている寝室に向かって階段を登りきった音。

俺に近づくなり、足元に回って布団の左側の窓から消えて行った。

そいつが一人目だった。


「ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……」
「ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……」
「ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……」
今度は3人で登ってくる音。

近づいてきて枕元に一人、足元に二人立つ。

後。

「せーの…」

無言にも思えた声の元、布団ごと持ち上げられた。

俺寝てるんですけど。
ってか、浮いてる感じ。
久しぶりの恐怖。

(やめっ…)
思いっきり足で蹴り飛ばす。
手応えはあった。
様な感覚。

ドスン。

確かに落ちた。
身体が浮いてGを感じた。
布団ごと落ちた。
で微睡みから醒めた。

しっかりと周りを見る。
確かに誰も居ないし、気配もない。

でも、50センチ。
寝ていた布団が元あった所から、ドア側に50センチ程移動していた。
布団ごと持っていかれてたらしい。

(マジなやつかよ~…)

こっから先は想像通り。
毛布を被って隠れる。
子供かよ。
って思うけど、ホントに怖かった。


「ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……」
今度はまた一人。
一人目、二組目と気配が違う。

やっぱり寝室に入ってきた。

「そろ……そろ……そろ……」

近づいてきた。

「……んっ…」

声?
いや、声ではない。
(なんだ?)

(なぁーーーー!!!)
こいつは、毛布を引っ張って剥ごうとしてきた。

当たり前に引っ張り合いになる。
毛布の中から剥がされない様に必死で抵抗した。

引っ張りながらふと感じる。
ガキ?かな?
ちっこいな。
引っ張っているところが、ピンポイントで小さく2点。
でも、力は大人の男と同等で。

「この…や…ろ…!!」
発声と共に蹴った。
蹴りは見事に当たった。
様な感じがした。

結果が知りたくて毛布から即行出てみる。

居ない。
気配も感じない。

(どこに消えた?)

心配だから階段まで行って確かめる。
しかし、やっぱり居ない。
案の定気配も感じない。

(久しぶりのヤバイ奴。参るなぁ…)


毛布に入りなおして。

「ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……ぎぃ……」
4番目も珍入者が来るのも早かった。

怖いのを通り越して、諦めた。
しんどいし。
取り敢えず目だけは合わさない様に、がっつり目だけは閉じておく。

感覚でどこに居るか分かる。
のも嫌なんだけど。

うん。
こいつ。
俺を覗き込んでいる。
しかもかなりの至近距離。

(こんなんアホやろ)

怖すぎて目が開けられん。

「…………ふっ」

(はぁ?今笑ったよね??意味わかんねーよ!)

でも、怖いから目は開けない。

感覚で5分間。
一通りガン見して気が済んだのか、足元に回ってそのまま消えていく。


その後も、訳の分からない連中と2回も一方的な面接とハグを受けて夕刻を迎えた。

一日が…
寝るための一日が…
訳の分からない連中のせいで眠れなかった。

当然、具合も良くなるはずも無く悪化。
久しぶりに会う最悪の日だった。


あいつらが何だったのかは、分かるような分からないような。
実際、「あいつら」じゃなったかもしれないと思う。
ありゃ、複数じゃなくて一人だなぁ。
しかも、生きてる方。
わざわざ、ご挨拶しに来て頂けるとは、ありがたい話で蹴ったりしてごめんなさい。
無意識のうちにここに頼りにきたんだろうと思う。
誰かは分からないけど、次回は丁重にお迎えします。
ちゃんとお話しを聞きます。

そんな感じで、この日記をもし見ていたらこれからもよろしくお願いします。
頼りにしていいんですよ。
だって。
なぁ。
俺、万事屋だモン。


こんな話、誰も信じないよなぁ。

とか、思う久々の投稿。
やっぱり語彙力、表現力が落ちたなぁ。
ってか、元から無いかwww

でも、ちゃんと書いていくので、よろしくお願いします。

2017年8月7日月曜日

431日目:夏休みの宿題(作文)

「うちの子ね、三行目の1段下げて書くところから間違ってて全部書き直したよ。子供はというと、悔しくて悔しくて、泣いて泣いてしょうがなかったよさぁ。書く時は見てた方がいいよ。」
ほうほう。なかなかのハードル。うちの子もやるなコレ…

小学校1年生の夏休みの宿題『作文』の話題に、俺は主婦の会話に紛れながら、なんとなく子供のやることに納得していた。


小学校1年生の夏休みの宿題はさほど無い。
らしい。
ひらがな、足し算、引き算、後はテキトーにチョイスしていけばクリアできるという、とてもシンプルなメニューばかりなんだが…

その中でも一番のウエイトを締めるのが作文。
『3行文章が書けるようになる。』
という、1年生の大目標に対し、14×15マス×6枚の『作文』こと夏休みのラスボスは、「親への宿題だ」と先生も公言してしまっている。

メンディー…

俺も作文は嫌いなんだよ。


児童クラブは台風の影響で本日は閉所。
外は、すっげぇ晴れていたけど…
娘と暇な、いや、病院・買い物・ラストは部屋の模様替えと、クソ忙しい午前中を手伝ってもらいながら過ごした。

正直、疲れた。

けれど、朝一から魔女達の『キキ』のコスプレをして発狂していた娘は、これまでかとホウキを持ってポージングをとっている。
体力の底が見えない娘…
意味わかんないんですけど。
ってか、写真撮って欲しいの?

「あぁ、分かったから。お願いだから、ちょっとだけ静かにしてて。そうだなぁ。うんこでも書いてて。それが終わったら写真撮るから」
「おっけー。」

『うんこでも書いてて』。
最近SNSで流行ったという、『うんこ漢字ドリル』の平仮名をノートに書き写す。
小1ならまだ平仮名だけでいいでしょ。
特に『ん』という平仮名とか、直線にぐにゃぐにゃがプラスされて、ラストには払いもある。バランスよく綺麗に書くには意外と練習を重ねる。
かもしれない。
という、安易な発想で産まれた我が家の夏宿題。
国語のノートは今『うんこ』の文字列で埋め尽くされている。
8/1の出校日、国語のノートには先生の大きな花丸と、
「これからもまいにちかこうね」
のコメントが…
おいおい…倫理的に『うんこ』に触れてよ。
と、思ったのは俺だけかもしれない。


そんな「うんこでも書いて」に快諾した娘だった。

数十分後。
俺は読書に夢中だったが、

「ガコン」

いつのまにかこたつの下で寝落ちしていた娘が寝返りを打った音だった。
おぉ!流石の娘も落ちたー!よーし!隣で俺も昼寝を…

って、おいおいマジですか…
話に聞いてた通りじゃないですか…

コタツの上に置かれていたのは『うんこ』(宿題の略)ではなく作文用紙が。

『5にち。おふろでくもをみました。くもはおふろにおちても、およいでました。ふしぎだなとおもいました。ふつうはおよげないとおもってました。びっくりしました…』

自力で作文を書こうとしたんだろう。
表題、名前から書いていない作文は、半ページまで書かれていた。
がんばったけど。がんばったけど。がんばったけど、こりゃダメだわ~~~。


取り敢えず、寝ている娘をサラッと起こして事情聴取に入る。

「うんこは?」
「うん?作文を書いてみようかなって思ってさ」
「で。でも、これ失敗だよ」
「えー!!うーん…そっか!!!ここだね~~。あ~はいはい…これでどう?」
見事、俺の意図を察しないで、1行目の表題を無視し、1段落として1行目を書き直し始めた娘。
「ちっがーう!!ここは表題で、2行目は名前、3行目から1段落として書くーーー」
「あ~。そう」
他人事な娘。
「作文はパパが考えるから『うんこ』でもしてて」
「はーい」


半日経過。
まだ作文は作れず、娘もようやく『うんこ』を始めた。

バーベキューとか海とかけっこう夏してるのに、お風呂に蜘蛛が落ちて泳いでいるという話が夏休みの思い出で良いのか…
ま、いっか。
そういうのもありでいっか。
娘は娘だし。

しかし。

アメンボとの違いを投入し動物の生態を観察した。という要素を入れ、不思議の謎解き、小1にウケル作文がいいと、娘とのお達し。
ガチでハードルが高いんですが…

2017年7月26日水曜日

419日目:バスロマンス

お風呂。

何もかもが許される禁断の花園。
だと思っている。


あと何年、娘と同じ湯船に浸かれるか…

「成人を超えても一緒に入ってやる!」
とか言う野暮な希望を持つ親。

そう、私。
変態ではなく、一親馬鹿な方の私。


今日も呑気にシャワーを浴びる娘の所へ突入してきた。

「おーーーーぅ!そんなに寂しく入ってないで、熱くパパと体を洗おうぜ!!!!キリッ!」
ウザサ全開で入っていくと、いつも通りの光景だった。
スローペースでボーーーーーーっと洗っている、ではなく手を止めて考え事をしている娘。

「んん~??考えことか~~~???」
どこぞの教師たるや声で質問を投げかけてみた。
間違いなく鬱陶しい存在。それが、私だ!

「あぁ。パパね…」

(なんだ?テンションバリ低っ!)
(毎回同じパターン入室はさすがにうぜーか…)
とか考えていても始まらないので、いつも通りに話しかけてみる。

「なんかあったか~?青春の一幕でも開演したのなら言ってみろ!」
うん。自分でも分かるくらい相当面倒臭いどこぞの先生の真似。

「うん~。私ね、好きな人ができたの」

「ほぅ~。おぉ~。おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
脳内思考を一閃された瞬間。
熱血先生こと、『NARUTO』に登場するガイ先生のモノマネをしている場合ではなくなる。
(これって、リアルに青春の一幕を語ろうとしているじゃないの!)


(落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。落ち着け。私。)
高速で自制魔法を詠唱し、ようやく、テンパリから、落ち着きに鎮座した頭を抱え、膝を交えて聞きに徹しようと試みる。

「そう。で、何年生なの?」
(分かってる。分かっちゃ居るけど、質問が甘めのストレート且つ軽すぎるだろーーー!!!)
「2年生の男子」
(やっぱりバックホームに運ばれた~~)

あっさり打ち返された自分を慰める。
(うん。良い事。娘に好きな人ができるのは自然であっていい事。いい事…)

口から泡、またはパクパクしているのをばれないように、続けて質問していく。

「その男の子のどこが好きになったの?」
(見た目。と言ったら、男の子を斬る)
決め打ちで聞いてみた。

「ん~。私ね。トイレの前で泣いてたの。そしたら、その子がね、『泣いていても何も始まらないよ』っていってれたの」

(始まってんじゃねーか!
なにが?
恋が!だよ!
恋だよ!
まじか~。

でも、)

「それ、パパが良く言う言葉じゃない?」
・・・
「うん。大人が言うのは分かるけど、小学校2年生でこの言葉を言う人って凄くない?!」
(『乙女のキラリ』レベル8ですか…沈)

『乙女のキラリ』とは。
『私、本当の恋してます』オーラのこと。

現在、娘はオーラレベルが最大10ある内、レベル8までを解放し、弾ける笑みを浮かべて自慢気に、『こういう小学生いなくね?』的な目線で私を正面から見据えている。

「そう…だな。確かに居たらやべーな」
「でしょーーーー!!!」
同調せざるを得ない状況。
ここは一つ応援しますか。


「その子には好きな人がいるの?」
確認だ。
何の?
言わせるな~。
両想いのだよ~~~。

「うん。私」
「お!」
(キタこれーーー!応援するしかないーーー!!)
「と、私のお友達を好きなんだって」
(おふっ・・・・・・・・・何それ・・・・・・・・良いの・・・・・・・・いや・・・・・・・・「良く」はねーだろ・・・・・・・・ん・・・・・・・・みんな好きってタイプか・・・・・・・)

「いたーーーーっ」
シャンプーの泡が目に入って、涙が。
「パパ、大丈夫?」
「シャンプーの泡が入っただけ。大丈夫だよ。それよりその子はみんなが好きってこと?」
「んーん。私と私のお友達の女の子の、両方が好きなんだって」
「それ、駄目じゃね」
(本音がでてしまったーーーーーー)
「それがね、私のお友達の女子はその子の事が嫌いなの。だーかーらー、私達両想いなの!!!!」
『乙女キラリ』レベル9に増解した娘に、
「そこ、ちがーーーーーう!!障害ありすぎるだろーーーーー!!!それ、男の子からしたら、ふーたーまーたー。分かるー?両想いとまではいかねーよ!」
そもそも『パパ大好き』だっただろレベル9で打ち返した。

止まりっぱなしの娘の手は一向に動く気配が無い。
動くのは口だけだ。
「んー。そしたら、明日話し合ってみる」
「へっ????話し合い????」

頭が着いていけないのは私だけ?

「うん!今日もそのことで話してたんだーーー」
「マジかーーーーーー!!!!!」


最近の子供って進んでるんだなぁ。
覚悟はしていたが、想像を遥かに超えた、ぶっ飛んだ台詞を吐く小学生が居るとは。
しかも、二股解決に話し合いが設けられようとは想像だにしなかった。

『パパ大好き』の地位が歪めらると、否応無しに諦めの境地に立たされる感覚は表現しようもない。


バスロマンスは、娘が恋をしている限りまだ続く。
気がする。

ここはお風呂。
娘との秘密の花園である事に幸いす。

2017年7月19日水曜日

413日目:取り敢えず、べに

むかし、むかし。
かなりの山奥に、おじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんは、たんぼへ草刈に。
おばあさんは、トイレへクソ汲みに。

イカ略。


そんな所だから。
そういう所だから。

蚊の量がハンパ無い!

蚊!
か!
KA!

あ~。よく食われたよ。
あ、噛まれたよ。
ん?
刺されたよ。

蚊に刺されたよ!
が正解か。

かゆかった?
かいかった?
痒かった。


毎度、じーちゃんが出してくれるのは…

『白紅』

「はん、べんをそけ!こいっ、ぬっときゃスースーすっでいっきなおっが」

訳。
「お前、白紅を刺された所に!これを塗っておけば、スースーするからすぐ治る」

おぅ。
方言の方がなんとなく楽な気がする。
方言って、すげ…置いといて。

取り敢えず、紅を塗ったさ。
白紅を。
痒い所、噛まれた直前の針の後が残るところ、掻き過ぎて血が出てるところ。
寝苦しい痒さには勝てないから塗り捲ったよ。

スースー。
ずーズー。
あぁ。
あぅ。
あ゛------!

かなり痛い!
白紅を塗ったところが痛い!



妻。
何故か、背中を蚊に刺されていた。
到底手が届かない。

「蚊にさされてるー。かゆみばいばいぬってー」

何がどうなって蚊に刺されたかは別として、ムヒみたいな「かゆみバイバイ」もなくなってたし、ウナクールを塗ってもあまり面白くなさそうだから、『蚊に刺されたら白紅』のじーちゃんの言葉を思い出して白紅を丁寧に塗りこんでみた。

偶然、家に白紅があった。なんでだろ…

これが、大人でも良いリアクションしてくれる。

「あ゛------ーーーーーーー!」
「効くやろ?」
「効く!けど、これ…どこにも『虫刺され』、『痒み止め』って書いて無いじゃん!『捻挫』、「打ち身』、『筋肉痛』とかの痛みしか書いて無いし!」
「あぁ?蚊に刺されたら白紅。って、昔からの話だよ」
「うそーん」

うん。
妻は悶えた。
確かにスースーせんな。
痛いわな…
今年は噛まれんからいいや。


とか思ってたら蚊に噛まれた。
いや。
蚊に刺された。

ん~。
痒い。

ん~。
基礎代謝が上がって私も噛まれるのか。

ん~。
紅塗ろう。


久しぶりの白紅~♪(痛いのは好きではありません)
噛まれた所にダイレクト、シュッダーーーー!

冷やっこい汁が、ジッと痒みを刺激。
痒みから刺激に変化。
次第に刺激から痛みへと痛覚を伝わって、やがて拡張されて激痛へ。

「ぬぅぉっ゛--------!」

この痛みは燃える。
萌える。萌えていた。

「くぅぁぁぁぁーーーーーーーーー!」

自分にも限界の先があったらしく、一汗かいて落ち着いた。

「やっぱ、いってーなぁ」
「でしょ~」
「あ…まじだ」
「言わんこっちゃ無い」

初めてマジマジと白紅の本体、効能の欄を見た。

唖然。

『虫刺され』、『痒み止め』の記載無し。
あるのは、『捻挫』、「打ち身』、『筋肉痛』類の痛み。


お。
おぅ。
じーーーーーーーーちゃーーーーーーん!

白紅は、田んぼで逝かれた腰用だったのね。

2017年7月13日木曜日

407日目:死神

あぁ やっちまった
昨夕 子供らが縄跳びで遊ぶ手前 自慢の私の技をひけらかし
驚嘆に至った子供らの黄色い声だけは確かに聞こえたような


あぁ やっちまった
寝る前のルーティーンでトイレへ行った
記憶のない黒の世界を彷徨い
何食わぬ顔で目が覚めた
其処はさっき座ったばかりのトイレ
どうやら 死神という者は刹那で夢夢の世界に連れて行き 私の4時間を奪っていったようだ


はぁ やっちまった
目覚めの朝
1階に居る妻と娘の声で目が覚めた
いつものように
いつものように
低反発のマットレスは 私の身体を起こしてはくれなかった
体の中心で 何かが握り潰される音が響いた瞬間 声無き声と共に身体はマットレスに沈み込んだ

ゴリっ

はぁ また やっちまった


あぁ やっちまった
昨日の書類の片付けにも行けないまま  ただただ水色の空を眺めながら 近くの園の子供らの熱い声に 心を打ち拉がれる
暑い…暑い…
コルセットを巻いた腰回りに汗をかき エアコンに弱い体質を恨みながら 回復を図りストレッチをしている姿は びしょ濡れになったポメラニアンがキャンキャンと泣き喚いているかのような

あぁ やっちまった
あぁ やっちまった
ギックリ腰とは死神の技でしょうか

2017年5月21日日曜日

354日目:Don't Wash?!

「ドントウォッシュって書いてある…」
「うそん?!昨日あれだけ汗をかいたのに?」
「うん。しかも、ドントドライ、ドントアイロンって書いてる!」
「ドライも出来ないって事は、手洗いも無理ってこと?」
「Don't Washだからね…」
「被れば、カビかぁ」


手に持った帽子のタグを見て、ある意味で驚嘆している妻。
話を聞く限り、
「それ、もう被れなくね~」
と思ってる私。

「これ、けっこう蒸れるから洗いたいのに」
「いや、ドントウォッシュだから洗えないでしょ」
「あぁ~」

どこか遠くをチラ見した妻。
タグをガン見した私。

これは無理だ~。
洗えない~。


昨日はカンカン照りの「桜島ウォークインフェス2017」に参戦し、さっき汗だくになった後の帽子を玄関先で見つけた私。
洗って欲しかったから。
そのままだと頭にもカビが生えるから。
そのままにしておいて欲しくないから!


約1年前。
妻の誕生日に買った帽子。

それが今。
超今更ながら「Don't Wash」に気付いた。

思うところ。
今まで、臭かったんだろうな~。
ってか、見た目と勢いだけで買ったらダメなのね~。


今年の誕生日も帽子にしよう。
機能性に優れた可愛い帽子を。
ってか、基本洗える帽子を。
娘と私が被っているmont-bellの帽子を。

と思った矢先。
お袋が
「一緒に探しに行こうか?」
買ってくれると言う。


うん。
美味しい所を持っていかれた感は否めないけど、買ってもらって。

身に着けるものは、ジーンズ以外は洗える物がいいかもしれない。
ジーンズは「Don't Wash」のファブリーズでいいんです!!